花岡4姉妹の恋愛日記
「あっ、あの…。


ここで本、読んでいってもいいですか?」


「あぁ、いいよ。


オレもそうしようと思ってたとこだし。」


いつもの私だったらこんなこと言わないんだけどな…。


私はいちばん扉側の席に座った。


桜木先輩は反対に、いちばん窓側の席。


こんなに離れているのに、先輩のことがきになって本に集中出来ない。


外の桜がハラハラと舞う。


綺麗な桜の雨と先輩の本を読んでいる姿。


映画のワンシーンを見ているかのように見入ってしまう。


目が…離せない。


この気持ちの名前は…
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