花岡4姉妹の恋愛日記
「って、私、まだ柊斗としか話してない…。」


「お、マジか、オレはもうクラスのヤツらと結構喋ってるけど。」


さすが…!


柊斗って誰とでもすぐ仲良くなれちゃうから羨ましい。


教室に入り、席につく。


真ん中の方の1番後ろの席。


柊斗との席、遠いなぁ…。


周りは知らない人ばっかり。


前の席はショートカットでスラットした女の子。


「おはよーっ!


私、野村楓です!よろしくね!」


前の席の子が振り返って声をかけてくれた。


「私は花岡秋穂。よろしくお願いしますっ。」


「堅いよーっ!


ほら、もっとラフに、ねっ?」


私、結構人見知りするタイプ。


おばさんとかは大丈夫なんだけど…。


「ねぇ、さっき一緒にいた人、カッコいいねっ!


同中出身?」


え…もしかして、柊斗のこと…?


楓ちゃん、まさか…


「うんっ…。」


「名前は?」


「白井柊斗。」


そう言って柊斗の席の方を向く。
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