花岡4姉妹の恋愛日記
「オレ、秋穂のことすっげー大事に思ってるからさ。」


柊斗が照れくさそうに笑う。


「ありがと…ごめんね…。」


柊斗の言葉に涙が溢れる。


ガチャ、扉が開き、数人が出てきた。


「あれ、何やってんの?」


「うわー、柊斗がカノジョ泣かせてるー!


いけないんだー!」


「あ、いや…これは…」


私は必死に理由を話そうとする。


「秋穂ちゃん、真面目にならなくても、オレら分かってるから…で、柊斗、行かないの?


あと、一人750円な。」


赤井くんが会計役となってみんなからお金を集めている。


「あー、オレ、やっぱ帰るわ。


はい、これ、オレと秋穂の分な。」


赤井くんに1500円を渡して私に手を差し出した。


あ、お金…払ってもらっちゃった…。


後で返さなきゃ。


私が立ち上がると柊斗は、じゃ、とみんなに言って私の手を引いた。
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