花岡4姉妹の恋愛日記
「うわぁ〜…」


きれい。


「16年住んでたけどこんな所知らなかった。」


柊斗が連れてきてくれたのは駅から家とは真逆方向に歩いて10分くらいの高台にある、小さな公園。


ビルや駅の明かりがちりばめられた夜景がすごくきれい。


「オレも中1のときに見つけてさ、秋穂連れてきたら喜ぶだろーなーって思ってたんだけどなかなか機会なくてさ。」


柊斗…。


「ちょっとこの階段キツイけど、上った甲斐あっただろ?」


柊斗が笑いながら言うから私も笑顔になる。


「ありがとう、柊斗。」


「ん。」


そう言って首に手をやる。


柊斗の照れたときのクセ。
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