花岡4姉妹の恋愛日記
初めは心配されていた。


親戚が面倒を見てくれると言ったが断った。


4人だけの暮らしをしてみたいという好奇心と誰かがいると遠慮してしまうという疲れからそう言った。


大変なこともあった。


料理は簡単なものしか作れないし、お金もない。


でも近所の人がおかずを分けてくれたり、親戚が毎月10万円仕送りしてくれるお陰で何とかやりくりしている。


もちろん、贅沢な生活はできない。


冬美は今年から中学生。


制服やカバンは私のお下がり。


夏凜も中学生になれば春香のお下がりを着ることになる。


だから上2人も気を遣ってものを扱わなきゃいけない。


お下がりできるものはしないと…。


冬美も夏凜も文句を言わないからありがたい。
< 8 / 111 >

この作品をシェア

pagetop