逆らえない友達
あたしのことを下の名前__桜花__と呼ぶのはソエだけだ。


大体の人は苗字か、フルネームで呼んでくる。


「一緒にさ、こいつ、虐めない?」


ソエはそういうと、足元にいるモノを蹴りあげた。

・・
そのモノは、キャウンと声を上げるとゆっくりと地面に落ちた。


モノの正体は、犬だった。


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