ただ、君の隣にいたいだけ。

「あぁ、似合ってる」




そっぽを向いて言う叶ちゃん





リンゴだ可愛い




「良かった!」




2人で学校に行くともうほとんどの人が席についていた。





「…遅かったか」




「遅刻じゃないしセーフ!」





「だな」




こういう事言うと、怠けてるとか時間にルーズ過ぎるとか怒られるけど


叶ちゃんは長所だろって言ってくれた。




きっとあの頃にはもう叶ちゃんの事好きだったのかなぁ…。





「…ふぁ〜」



あーやばい。





眠い…ね、眠い




「叶ちゃ〜…」




机に突っ伏しながら握っていただけのシャーペンで突っつく。





「いてーよ…」




「ひまぁ…眠いから保健室行ってくる…」




「…おい、サボりか」




はぁ、とため息をつくと叶ちゃんが立ち上がった。





先生が板書している間に2人でこっそり教室を抜ける。





こんな事は日常茶飯事だからみんなも何も言わない。




「あーっもう授業長すぎ…」




保健室を開けると案の定先生はいなかった。




いつも居ないんだよねここの先生




面倒くさがりだからまた職員室にでもいるのかな…




んま、いーや!




少しだけふかふかのベットに腰掛ける




隣に座った叶ちゃんと何でもない話をする





それだけでも幸せを感じる私は相当叶ちゃんが大好きらしい。





< 153 / 165 >

この作品をシェア

pagetop