ただ、君の隣にいたいだけ。
「あぁ、似合ってる」
そっぽを向いて言う叶ちゃん
リンゴだ可愛い
「良かった!」
2人で学校に行くともうほとんどの人が席についていた。
「…遅かったか」
「遅刻じゃないしセーフ!」
「だな」
こういう事言うと、怠けてるとか時間にルーズ過ぎるとか怒られるけど
叶ちゃんは長所だろって言ってくれた。
きっとあの頃にはもう叶ちゃんの事好きだったのかなぁ…。
「…ふぁ〜」
あーやばい。
眠い…ね、眠い
「叶ちゃ〜…」
机に突っ伏しながら握っていただけのシャーペンで突っつく。
「いてーよ…」
「ひまぁ…眠いから保健室行ってくる…」
「…おい、サボりか」
はぁ、とため息をつくと叶ちゃんが立ち上がった。
先生が板書している間に2人でこっそり教室を抜ける。
こんな事は日常茶飯事だからみんなも何も言わない。
「あーっもう授業長すぎ…」
保健室を開けると案の定先生はいなかった。
いつも居ないんだよねここの先生
面倒くさがりだからまた職員室にでもいるのかな…
んま、いーや!
少しだけふかふかのベットに腰掛ける
隣に座った叶ちゃんと何でもない話をする
それだけでも幸せを感じる私は相当叶ちゃんが大好きらしい。