ただ、君の隣にいたいだけ。
最悪。
気分最悪。
まじありえない。
「真白っ!今の何よ!」
「彩だ」
「なんで達哉先輩とキスしてんの!?」
たつや…?
あの茶髪君のことか
「…彼氏」
たつやっていうんだ。
「はぁ…ほんと、途切れないよねぇ」
キスを思い出して、なんとなくカーディガンで唇を強めに拭いた。
本当になんとなくだよ。
ファーストってのが気に食わない。
彩、彼氏に呼ばれてどっか行った。
叶ちゃんと2人。
「そう言えば朝、なんで先行っちゃったの」
「お前に彼氏いる時はいつも先行ってるだろ」
「おはよって言えなかった…」
「言わんでいい」
携帯をいじりながらそう言った。
「なぁ、真白」
「なぁに?」
叶ちゃん、真剣な目してる。
携帯も置いちゃって、どうしたんだろ。