ただ、君の隣にいたいだけ。
ぶぶぶっと机の中で携帯が震える。
「…まじか、早。」
「また彼氏か?」
メールには、
門の前に居る。帰ろう
とだけ書いてあった。
「彼氏だ」
どうしようかなぁ…眠いんだよなぁ
動くの、面倒。
「こらっ真白さんー!いつまで寝てんのぉ!」
あーもう。
うるさいなぁ。
「…帰る。」
「えぇっまし…真白さん!」
先生の声とみんなの視線を背中に
携帯充電器とメイクポーチだけ入ったスッカラカンのスクールバックを手に教室を出た。
あ、あと財布も入ってたな。