ただ、君の隣にいたいだけ。

見下ろすとまだ小さい子供があたふたして私を見上げていた。


良かったこの子がいる方に落とさなくて。



「何してんだよ糞ガキ!!」



え…


…は?何?



子どもの頭を撫でようと屈んで、出した手がそこで止まる。



正気…?


こいつ、まじでこの子に言ったの?



「うろちょろしてんじゃねぇぞ!」


その言葉と声に泣き出した。



一気に周りの注目を浴びる。
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