散歩道
『やっ!!だめ!!』
とっさに出た言葉だった。
夏紀を拒否したわけじゃない。
だけど、夏紀がそこに座ってしまったら、私の記憶には誠也さんだけでなくなる。
この公園の、このベンチでの誠也さんとの思い出が、薄れてしまう気がした。
『えっ!?どしたの、麻里』
『…』
夏紀は、びっくりした顔で私を見ている。
あぁ。私は馬鹿だ…
何をするにも誠也さんが一番で。
どうしたって忘れらんない。
結局嫌いになれないんだ。
どう努力したって…
『麻里。なんか変だよ?言ってごらん?』
『うぅっ…』
夏紀の言葉に涙が出た。
今まで我慢していた全てが溢れ出した。
夏紀に話してしまおうか…
夏紀にだったら、話せるかもしれない…
そうしたらこんな苦しみも、少しはなくなるのかな…
とっさに出た言葉だった。
夏紀を拒否したわけじゃない。
だけど、夏紀がそこに座ってしまったら、私の記憶には誠也さんだけでなくなる。
この公園の、このベンチでの誠也さんとの思い出が、薄れてしまう気がした。
『えっ!?どしたの、麻里』
『…』
夏紀は、びっくりした顔で私を見ている。
あぁ。私は馬鹿だ…
何をするにも誠也さんが一番で。
どうしたって忘れらんない。
結局嫌いになれないんだ。
どう努力したって…
『麻里。なんか変だよ?言ってごらん?』
『うぅっ…』
夏紀の言葉に涙が出た。
今まで我慢していた全てが溢れ出した。
夏紀に話してしまおうか…
夏紀にだったら、話せるかもしれない…
そうしたらこんな苦しみも、少しはなくなるのかな…