妹の恋人[完]
バスケット
試験も無事に終わり、部活も再開されて忙しい日々が再び始まった。
部活を休んでいた間のように、毎日高橋さんと一緒にいられなくなってしまったけど、お昼休みに会ったり夜電話したりと少しの時間だけど楽しく過ごしていた。
6月に入り、俺の誕生日が近くなると、誰よりもそわそわしだすのはカナコ。
「おにいちゃん、お誕生日何が欲しい?」
朝連へ行く前に玄関まで見送りに来てくれたカナコ。
いつものように俺にしがみつきながら、必死で俺を見上げて問いかけてくる。
「そうだな。またカナコと母さんで料理を作ってよ」
ものをもらうよりも、家族で一緒に過ごす時間の方がうれしい。
そう思った俺はそうカナコに提案してみるけど、カナコにとってはそれはとても不満だったようで。
「もう、おにいちゃん、なにかないの?」
どうしても物をプレゼントしたのに!と駄々をこねる。
「じゃあ、考えておくよ」
カナコの頭をぐしゃぐしゃっとなでて、いってきますと家を出た。
朝連が再開されてから再び自転車で通学するようになった俺。
高橋さんと一緒に乗っていたバスがなんだか懐かしくさえ思えてしまう。
部活を休んでいた間のように、毎日高橋さんと一緒にいられなくなってしまったけど、お昼休みに会ったり夜電話したりと少しの時間だけど楽しく過ごしていた。
6月に入り、俺の誕生日が近くなると、誰よりもそわそわしだすのはカナコ。
「おにいちゃん、お誕生日何が欲しい?」
朝連へ行く前に玄関まで見送りに来てくれたカナコ。
いつものように俺にしがみつきながら、必死で俺を見上げて問いかけてくる。
「そうだな。またカナコと母さんで料理を作ってよ」
ものをもらうよりも、家族で一緒に過ごす時間の方がうれしい。
そう思った俺はそうカナコに提案してみるけど、カナコにとってはそれはとても不満だったようで。
「もう、おにいちゃん、なにかないの?」
どうしても物をプレゼントしたのに!と駄々をこねる。
「じゃあ、考えておくよ」
カナコの頭をぐしゃぐしゃっとなでて、いってきますと家を出た。
朝連が再開されてから再び自転車で通学するようになった俺。
高橋さんと一緒に乗っていたバスがなんだか懐かしくさえ思えてしまう。