妹の恋人[完]
「7つ離れているんですよ」

「小学生かー。まだまだだなぁ・・・」

本気で何かを期待していたんだろうか。うな垂れるワタルの横で、同じように松本先輩がため息をついている。

なんで?そんなに俺の妹に期待したの?まあ、確かにカナコはかわいいけど・・・。

「お前の話しっぷりがさ~。すっげーかわいいんだろうなって期待させるから」

勝手に期待していただけだろーと思いつつ、俺の話から想像するとそんな風に想像できるんだ。

「まさか小学生とは!でも今から育てたら・・・って先は長いなぁ~」

腕を組みながら真剣に考えている松本先輩。

「なんでもいいから早く着替えないと授業始まっちゃいますよ!」

なかなか着替えずに話をしている二人を横に、さっさと着替え終わった俺は二人に制服を投げつけてみる。

「まあ、今度写真見せてよ」

急いで着替えて部室を出て、教室へと急ぐ。

教室の前でワタルと別れる時に、そう言われたけど本気だろうか?

「それなら今度家へ来いよ」

じゃあな~と別れ席に着くと同時に先生が教室へ入ってきた。
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