妹の恋人[完]
相沢君がぼーっとしていた俺に声をかけてくれる。入口を見ると、お弁当を持った高橋さん。
もうお昼休みだったんだ。
まったく気が付いていなかったので、あわてて机の上を片付けてお弁当を手に教室を出る。
「ごめんね」
「考え事でもしてたの?何度か呼んだのよ?」
渡り廊下を歩き、体育館わきの日陰になっているところで腰を下ろす。
天気がいいのでこうして外で食べるのも気持ちがいい。
「え?ああ、カナコにね・・・」
「カナコちゃん?」
今朝、カナコに言われたプレゼントの話と、その話を聞いてカナコを想像したワタルたちの話をした。
「ふふ。コウヘイ君のカナコちゃん好きは変わらずなのね~」
おいしそうな卵焼きを食べながら笑う高橋さん。
「・・・変、かなぁ・・・」
何度も変だと言われてきたカナコへの思い。妹を可愛いと言って何が悪いんだろう?
「そうねぇ。確かにカナコちゃんかわいいけど、コウヘイ君はまるで恋人のようにカナコちゃんをかわいがっているから」
私だって妬けるときがあるのよ、と笑う高橋さん。
そんな風に思っていたなんて全く知らなくて、びっくりしてしまった。
もうお昼休みだったんだ。
まったく気が付いていなかったので、あわてて机の上を片付けてお弁当を手に教室を出る。
「ごめんね」
「考え事でもしてたの?何度か呼んだのよ?」
渡り廊下を歩き、体育館わきの日陰になっているところで腰を下ろす。
天気がいいのでこうして外で食べるのも気持ちがいい。
「え?ああ、カナコにね・・・」
「カナコちゃん?」
今朝、カナコに言われたプレゼントの話と、その話を聞いてカナコを想像したワタルたちの話をした。
「ふふ。コウヘイ君のカナコちゃん好きは変わらずなのね~」
おいしそうな卵焼きを食べながら笑う高橋さん。
「・・・変、かなぁ・・・」
何度も変だと言われてきたカナコへの思い。妹を可愛いと言って何が悪いんだろう?
「そうねぇ。確かにカナコちゃんかわいいけど、コウヘイ君はまるで恋人のようにカナコちゃんをかわいがっているから」
私だって妬けるときがあるのよ、と笑う高橋さん。
そんな風に思っていたなんて全く知らなくて、びっくりしてしまった。