妹の恋人[完]
電話で食事を始めたい旨を伝えると、すぐに仲居さんがやってきて火をつけたりして準備をしてくれた。

お刺身やお肉やお魚など、とにかく沢山の料理を前に興奮しているカナコ。

俺も、久しぶりの旅館になんだかすごく楽しい気分だった。

「いただきます!」

温泉で家族風呂に入ってきたという二人に、露店風呂が気持ちよかったとか女湯はどんな感じだとかいろんな話を聞きながら、カナコも負けじと商店街がどうだったとか、どんなお土産を買ったとか。

父さん達はあとで夜の商店街を歩いてくると言っていた。

俺とカナコは温泉を楽しむことにして、それぞれ入りに行くことにした。

広い温泉に何人かお客さんがいたけど、皆一人でゆっくりつかっていてお風呂の中はとても静かだった。

ゆっくり体を伸ばして温泉につかる。

「ふ~」

気持ちいいなぁ。

ふと外を見ると露天風呂。

外はよく晴れていて星空がきれいだった。

露天風呂へ移動して、ひとりでゆっくり湯船につかる。
< 175 / 587 >

この作品をシェア

pagetop