妹の恋人[完]
「あのね、井上君って今隣の席なんだけどね、すごく沢山本を読んでいてね」
この本も彼が読んでいたのを見せてもらい、面白かったから借りたのだという。
「これね、人気で図書館でもずっと貸し出し中だったんだ」
だから、読めてラッキーと笑うカナコは、俺の分までお茶を入れてくれ、一服していた。
「男の子なのに、少女小説読んでいるの?」
表紙を見ると明らかに女の子の読むような小説で。
俺が小学生の時には読んだことのないジャンルだった。
「そうそう、お姉さんがいるんだって!だから何でも読むみたいだよ」
そろそろ寝るね、おにいちゃんお休み!と部屋へ戻っていくカナコ。
テーブルの上に置きっぱなしになっていた本を手にとってぱらぱらとめくってみる。
恋愛小説なんて読んだことない俺には、ちょっと読み切るもはつらそうだ。
「コウヘイ食べ終わった?お風呂入ってきなさいな」
俺の食べ終わった食器を片づけながら、今日も残業で遅い父さんの夕飯を作っている母さん。
温めなおしたりしているということは、きっともうすぐ帰ってくるんだ。
父さんが帰ってくるまでにお風呂を済ませておいた方がよさそうだと思った俺は、そのままお風呂へ。
この本も彼が読んでいたのを見せてもらい、面白かったから借りたのだという。
「これね、人気で図書館でもずっと貸し出し中だったんだ」
だから、読めてラッキーと笑うカナコは、俺の分までお茶を入れてくれ、一服していた。
「男の子なのに、少女小説読んでいるの?」
表紙を見ると明らかに女の子の読むような小説で。
俺が小学生の時には読んだことのないジャンルだった。
「そうそう、お姉さんがいるんだって!だから何でも読むみたいだよ」
そろそろ寝るね、おにいちゃんお休み!と部屋へ戻っていくカナコ。
テーブルの上に置きっぱなしになっていた本を手にとってぱらぱらとめくってみる。
恋愛小説なんて読んだことない俺には、ちょっと読み切るもはつらそうだ。
「コウヘイ食べ終わった?お風呂入ってきなさいな」
俺の食べ終わった食器を片づけながら、今日も残業で遅い父さんの夕飯を作っている母さん。
温めなおしたりしているということは、きっともうすぐ帰ってくるんだ。
父さんが帰ってくるまでにお風呂を済ませておいた方がよさそうだと思った俺は、そのままお風呂へ。