妹の恋人[完]
もし寝ていたら困ると思いとりあえず高橋さんにメールをしてみる。

すぐに返信されてきて、寝る前に今日の復習をしていると書いてあった。

やはり、彼女は俺よりも長い時間勉強しているんだ。

今日はもうこのまま寝てしまおうと思っていた俺だけど、なんとなく落ち着かなくて参考書を取り出す。

電話しようか迷ったけど、邪魔しても悪いと思い、メールでクリスマスの予定の確認。

しばらくするとメールではなく電話の着信を知らせるメロディが携帯から流れてきた。

「もしもし」

『コウヘイ君?遅くにごめんね?』

俺からメールしたのに、電話をかけてもらったことになんだか申し訳なくて。

「ちょっと待って、かけなおすから」

いったん電話を切り、すぐさま高橋さんにかけなおす。

『もー、そんなことしなくてもいいのに』

くすくす笑う高橋さん。クリスマスはまだ予定がないのでお誘いうれしいとのこと。

『実は、誘われるのを待ってました』

なんて笑う彼女がかわいくて。

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