妹の恋人[完]
他にもオードブルやらなにやら、昨日から準備して作ったというおもてなし料理がたくさん。

「さあ、パーティーを始めましょう!」

今年はまだお酒を飲んでいない母さん達。

去年はワインなんて空けて出来上がっていたのに。

思い思いに楽しみながら料理を食べ、一息ついたところでプレゼント交換。

俺があてたのは高橋さんからのプレゼントで、バスソープに花びらの形をした入浴剤?とかのセットで。

カナコがしきりに欲しがっていたから、きっと半分は俺じゃなくカナコが使ってしまうんだろうな。

俺からのプレゼントはハナちゃんが当てて、小さなかごにレースのハンカチと飴で花を形どったものだった。

まるで花籠のようになっているそれを、ハナちゃんはとても気に入ってくれて、ほかの女性陣にもなかなか好評で。

自分でも500円でよく探したと思うほど。

たまたま入った雑貨屋さんで一番に目についたそれだったんだけど、選んで正解だった。

他のプレゼントは、壁に掛けるタイプの写真立てだったり、小さなぬいぐるみだったり。

皆でプレゼントを見せ合ったりして、ケーキを食べた。

そのころにはやはりお酒が登場していて、母さん達はキッチンでつまみながら飲んでいて。
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