妹の恋人[完]
「いろんなことを勉強して、お医者さんになるからね」

きっと合格しているであろう大学でも、彼女は今のまま輝いているんだと思う。

俺も負けないように教師を目指すことを彼女に伝えた。

正直なところ、教師になるのが夢とまではいかないんだけどほかに夢を見つけることが出来ていない俺。

それでも、これから4年間いろんなことを体験してその先を目指せばいいんだと思う。

卒業式の後、試験の残っている人はそのまま帰宅し、試験勉強から解放されたクラスメイト達とカラオケへなだれ込んだ。

「3年間お疲れさま!」

俺たちはよく頑張った!なんて皆で自分たちをほめたたえ、ジュースで乾杯して大騒ぎ。

もちろん、その中に高橋さんもいて。

勉強ばかりでこうしてクラスメイトと遊ぶのは初めてだったりするけど、とても楽しい時間を過ごすことができた。
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