妹の恋人[完]
ベッドに寝転がりながら本を読んでいると、携帯が机の上でメールを受信したことを知らせていた。

誰かな?携帯を開き、受信したメールを確認すると送信者は高橋さん。

これから会えないかという内容で。

時計を見ると13時半を過ぎたところだったので、折り返し電話をかけてみた。

『ごめんね、時間があったらお茶でもしない?』

「いいよ、16時に駅裏まで行くから、それまでなら」

今駅にいるという高橋さんと駅前のカフェで待ち合わせをし、あわてて家を出る。

ちょうど駅へ行くバスが来たのでそのままバスに乗りこんだ。

駅前に着くとカフェの前に立っていた高橋さんを見つけ、一緒に中に入る。

コーヒーを二つ頼み、こうして二人でお茶するのも久しぶりだね、と笑いあう。

「あのね、コウヘイ君」

注文したコーヒーが届いたとき、高橋さんが言いにくそうに口を開く。
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