妹の恋人[完]
「おかえり!バイトするの!?」

母さんに聞いたらしく、靴を脱ぐ俺の腕にしがみついて早く早くとリビングへ連れていかれ。

「手を洗ってからね!」

顔だけ出して母さんに「ただいま」と言ってから、手を洗いに行く。

その後リビングへ戻ると、早く教えて!とソファでスタンバイしていたカナコにつかまってしまった。

「駅裏の焼き肉やだよ」

行ったことあるだろう?と言うと、すぐにわかったようで。

「いつから!?食べに行きたーい!」

「一応、明日の夕方からだよ」

一通り説明を終えると、キッチンで夕飯を作っている母さんのもとへ走っていき「いつ食べに行く!?」と早速計画を立てているカナコ。

母さんも楽しそうに話をしていて。

俺自身も初めてのバイトが楽しみでもあり、お給料をもらったら皆にごちそうするのもいいななんて。

夕飯は俺のバイトの話に花が咲き、楽しい時間を過ごすことができた。
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