妹の恋人[完]
途中、電車の中から母さんに「夕飯を食べてから帰ります」とメールをしたので、同じく家に連絡をした高橋さんとともに駅前で何か食べてから帰ることにした。

「なにが食べたい?」

小さい待ちながらも駅前にはそれなりにお店が並んでいて。

「うーん、軽くでいいんだけどな・・・」

きょろきょろと周りを見ながら考えている高橋さんが面白くて、しばらく彼女の様子を笑いながら見ていた。

「ふふ。決まらないからファミレスにでもする?」

少し歩いたところにあるファミレスを指さして笑う高橋さん。

困ったときには確かにいいかも。

当たり前のように並んで歩き、ファミレスに入ると待っているお客さんが何組かいて。

「夕飯の時間だものね」

入口にあるノートに名前を書いて禁煙席に丸をつける。
< 253 / 587 >

この作品をシェア

pagetop