妹の恋人[完]
学校とバイト先と家の往復にも慣れて、時々入ってくる高橋さんからのメールも徐々に届くまでの感覚が長くなっていた。
高校生の時のように毎日顔を合わせることもできなくなり、俺よりも授業で忙しい彼女と遊びに行くこともなく、入学してから一度も会わずにあっという間にゴールデンウィークになって。
今年6年生になったカナコは相変わらずスイミングの毎日で。
今年も大会に出るんだとかなり意気込んでいた。
バイトのない平日はカナコの家庭教師も兼ねて勉強を見たりしているけど、これがなかなか・・・。
「あのなぁ、これ、昨日やっただろ?」
「えっ、そうだっけ?」
算数以外の教科はそれなりに点数を取れるのに、算数だけはどう頑張っても平均点ぎりぎりで。
「はー。覚えるまでもう一度」
高校生の時のように毎日顔を合わせることもできなくなり、俺よりも授業で忙しい彼女と遊びに行くこともなく、入学してから一度も会わずにあっという間にゴールデンウィークになって。
今年6年生になったカナコは相変わらずスイミングの毎日で。
今年も大会に出るんだとかなり意気込んでいた。
バイトのない平日はカナコの家庭教師も兼ねて勉強を見たりしているけど、これがなかなか・・・。
「あのなぁ、これ、昨日やっただろ?」
「えっ、そうだっけ?」
算数以外の教科はそれなりに点数を取れるのに、算数だけはどう頑張っても平均点ぎりぎりで。
「はー。覚えるまでもう一度」