妹の恋人[完]

二人でサッカーの話をしながら食べていると、見たことのない女の子が話しかけてきた。

誰？

「おー、カヨちゃん、おはよー」

「浅野君、朝から授業でてたの？カヨは今来たとこ！起きれなくって」

自分のことをカヨと呼ぶその女の子はどうやらアツシと朝までカラオケにいたメンバーの一人で。

長い髪をゆるくウェーブさせて耳の下あたりで一つに束ね、しっかりとした化粧に短いスカートでぴょんぴょんとび跳ねながらアツシと話をしていた。

「あ、カヨちゃん、これがコウヘイ。昨日話していた俺の友達」

突然これ呼ばわりされてびっくりしつつも、女の子はくるくるの目を俺に向けてにっこり笑ってくれて。

「カヨでーす。浅野君と同じサークルでマネージャーしてまーす！」

なんだか元気いっぱいで、しゃべり方などカナコを思い出してしまう。

ってカナコは小学生なんだけど。。。なんていうか。。。

「浅野コウヘイです」

つられて笑いながら名前を名乗ると、二人とも浅野君だからなんて呼んだらいい？なんて問いかけてくる。

「好きに呼んでくれればいいよ」