妹の恋人[完]
夕べメールをしようと思っていたことをふと思い出し、電車を降りてから携帯電話を開く。

最近の調子はどうか?など、いつも聞くようなことを一通り書いて、これからバイトへ行くので夜にでもまた連絡することを書き足し、送信する。

あ、自分の近況を書くのを忘れた・・・。

なんだかちょっと間抜けだけど、もう時間もないのでそのままバイト先へ向かった。

平日の夜なのになんだか忙しかった今日は、あっという間にバイト時間が終了した。

店の片付けなどを済ませて外へ出ると、なんだかどんより空が曇って今にも降り出しそうで。

傘など持っていないのであわててバス停へ急ぎバスに飛び乗った。

いつも降りるバス停まであと少しというところでついに雨が降り出してしまったようで。

今ならまだ小雨だから走ればひどく濡れずに済むだろうか。

バスを降り、鞄をしっかり持って走って自宅へ向かう。

歩くと15分の距離も、全力で走れば5分くらいでついた。
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