妹の恋人[完]
バスを降りて、朝は走り抜けた家までの道のりを、空を見上げながら歩いていた。
いつも高橋さんの家の前を通って帰宅していたけど。
「少し歩くかな」
なんて自分に言い訳を作り、遠回りをしてなんとなく避けて違う道を歩いてみた。
「なにやってんだろ、俺」
そんな自分がなんだか情けなくて。
別れを切り出したのは俺だけど。
振られたのも、きっと俺なんだ。
「はぁ・・・」
止まらないため息に、一日の疲れがどっと出てくる。
足取りも重く家に着くと、今日はもうカナコは眠ってしまっているようで。
珍しく、俺よりも先に父さんが帰宅していて、母さんと二人でDVDを見ながらお酒を飲んでいた。
いつも高橋さんの家の前を通って帰宅していたけど。
「少し歩くかな」
なんて自分に言い訳を作り、遠回りをしてなんとなく避けて違う道を歩いてみた。
「なにやってんだろ、俺」
そんな自分がなんだか情けなくて。
別れを切り出したのは俺だけど。
振られたのも、きっと俺なんだ。
「はぁ・・・」
止まらないため息に、一日の疲れがどっと出てくる。
足取りも重く家に着くと、今日はもうカナコは眠ってしまっているようで。
珍しく、俺よりも先に父さんが帰宅していて、母さんと二人でDVDを見ながらお酒を飲んでいた。