妹の恋人[完]
「アツシ君、コウヘイ君、こっちこっち！」

食堂の入口でコーヒーを買ってからきょろきょろしていると、窓際の席からカヨちゃんが手を振っていた。

「早いねー」

カヨちゃんと一緒にいる女の子３人がそれぞれ会釈してくれるのを見て、今日のメンバーなんだとわかった。

「山口達は？」

男のメンバーがまだ揃っていないようで、そのまま食堂で一服しながら待つことになった。

「簡単に自己紹介しておく？」

アツシが俺を皆に紹介してくれる。

女の子はミズホちゃんとハルナちゃん、マサナちゃんというらしい。

高校の頃から仲が良くて、４人でよく一緒に遊んだりしているんだとか。

女の子ってこんなに元気なんだとびっくりするくらい賑やかで。

高校の頃一緒にいた高橋さんはこんな風にはじけた感じじゃなかったなぁなんてまた思い出して少し落ち込んだり。

「ねえ、コウヘイ君、元気ないね？」

隣に座っていたカヨちゃんが、こそっと耳打ちしてきた。
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