妹の恋人[完]
「あ、こいつ昨日彼女と別れたばっかり!」

俺が答える前にアツシが大きな声で話に割り込んできて。

「えー、わかれたの?」

「どうして?付き合いは長かったの?」

なんてしばらく質問攻めにあってしまって。

電話したら別の男といたなんて話したら、完全に高橋さんが悪者になってしまう。

俺はただ、笑ってごまかすことしかできなくて。

「まあ、いろいろあるよなー」

なかなか理由を話したがらない俺をみかねてか、最後はアツシが話を終わらせてくれた。


しばらくして、遅れた山口君と水野君が合流して。

予約時間も迫ってきていたので、そのまま移動することになった。


なぜか、俺の隣にはカヨちゃん。


ぴたっとくっついて歩いていて、なんだか歩きにくいんですけど・・・。
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