妹の恋人[完]
「コウヘイ君、盛りあがってないね?」

すっと隣にやってきたカヨちゃんが俺の腕に絡まってくる。

この子は誰にでもこうなんだろうか?

くっつくのが好きな子なんだと思いつつ、ひきはがすのもあれなのでそのまま連れて歩くことに。

ふと周りを見ると、ほかのメンバーもいつの間にか男女のカップルになっていて。

やはり皆それなりに合コンとして楽しんでいたようで、合コンでビューの俺はなんだかびっくりしてしまった。

近くにあるカラオケへ移動し、再び飲み直しつつ皆がそれぞれ歌を歌う中、俺はちびちびと頼んだチューハイを口にして皆をみて笑っていた。

「ねー、歌わないのー?」

「あー、じゃあこれ入れてくれる?」

最近お気に入りの曲を指して入れてもらう。

すぐに順番が回ってきて、俺のもとにマイクが回ってきた。

「あー、私これ好き。きゅーんってなるよね」
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