妹の恋人[完]
両手で頬をぬぐい、涙の跡を消しているカヨちゃん。
「カヨちゃん」
そっと腕を伸ばして彼女の頬の、まだ濡れているところにそっと触れてみる。
それでも、うまく言葉が思い浮かばなくて。
俺を見つめるその瞳がなんだかとてもきれいに見えて、もう一度そっと抱き寄せてみる。
「コウヘイ、君?」
2回目だけど、泣いていた先ほどとは違ってびっくりしたのか、一瞬俺の胸を押して抵抗したカヨちゃん。
でも、俺はぎゅっと力を入れてカヨちゃんを抱きしめたまま耳元へ唇を寄せた。
「・・・大丈夫」
何が大丈夫なのかうまく説明できないけど。
でも、カヨちゃんにはこうして集まる仲間がいるわけで。
俺だって、彼女のそばに居たいと思っているわけで。
「・・・ありがとう」
力の抜けたカヨちゃんの腕が、俺の背中にまわされて。
俺の胸に顔を預け、うれしそうに笑っているカヨちゃんをみて、なんだか嬉しくて。
「やだ、なにしてんの?」
ふっとこちらに気がついた誰かの声に、部屋にいたメンバーの視線が集まるのがわかって。
あわてて体を離した俺たちだったけど、時すでに遅し。
「え、そう言う関係?」
アツシがびっくりして俺に問いかけてくるけど、どういう関係といえばいいのやら?
「カヨちゃん」
そっと腕を伸ばして彼女の頬の、まだ濡れているところにそっと触れてみる。
それでも、うまく言葉が思い浮かばなくて。
俺を見つめるその瞳がなんだかとてもきれいに見えて、もう一度そっと抱き寄せてみる。
「コウヘイ、君?」
2回目だけど、泣いていた先ほどとは違ってびっくりしたのか、一瞬俺の胸を押して抵抗したカヨちゃん。
でも、俺はぎゅっと力を入れてカヨちゃんを抱きしめたまま耳元へ唇を寄せた。
「・・・大丈夫」
何が大丈夫なのかうまく説明できないけど。
でも、カヨちゃんにはこうして集まる仲間がいるわけで。
俺だって、彼女のそばに居たいと思っているわけで。
「・・・ありがとう」
力の抜けたカヨちゃんの腕が、俺の背中にまわされて。
俺の胸に顔を預け、うれしそうに笑っているカヨちゃんをみて、なんだか嬉しくて。
「やだ、なにしてんの?」
ふっとこちらに気がついた誰かの声に、部屋にいたメンバーの視線が集まるのがわかって。
あわてて体を離した俺たちだったけど、時すでに遅し。
「え、そう言う関係?」
アツシがびっくりして俺に問いかけてくるけど、どういう関係といえばいいのやら?