妹の恋人[完]
まだ寝ている皆をちらっと見て、人差し指を自分の唇に押し当てるカヨちゃん。
そんな彼女をみて、どきっとしてしまって、思わず視線をそらせてしまった。
「ちょっと、外出ない?」
マグカップを持ったまま歩きだしたカヨちゃんの後ろを、だまってい付いて行くと広いバルコニーに出て。
「まだ朝なのに、外はもう暑いねー」
アイスコーヒーにするべきだったかな?なんて言いながらおいしそうにコーヒーを飲んでいるカヨちゃん。
「学校がない時は一日中家にこもっていてね、クーラーのきいた部屋でボーっとしていたの」
考えることがたくさんありすぎて、ひとりになっても何も手につかなかったらしい。
「一人っ子だったから、弟が出来てうれしかったの。それも小学生でしょ?もうかわいくて」
ふふっと笑う彼女は、外の景色をただ見つめているだけで。
俺は横に並んでそんな彼女の横顔をじっと見つめることしかできなくて。
「弟もね、お姉ちゃんと一緒に暮らせてうれしいって言ってくれたのがすごく感動したんだよね」
6年生の男の子だと、素直にお姉ちゃんに甘えることなんてできないと思っていたというカヨちゃん。
なついてくれる弟がすごくかわいくて、よく面倒を見ていたんだという。
そんな彼女をみて、どきっとしてしまって、思わず視線をそらせてしまった。
「ちょっと、外出ない?」
マグカップを持ったまま歩きだしたカヨちゃんの後ろを、だまってい付いて行くと広いバルコニーに出て。
「まだ朝なのに、外はもう暑いねー」
アイスコーヒーにするべきだったかな?なんて言いながらおいしそうにコーヒーを飲んでいるカヨちゃん。
「学校がない時は一日中家にこもっていてね、クーラーのきいた部屋でボーっとしていたの」
考えることがたくさんありすぎて、ひとりになっても何も手につかなかったらしい。
「一人っ子だったから、弟が出来てうれしかったの。それも小学生でしょ?もうかわいくて」
ふふっと笑う彼女は、外の景色をただ見つめているだけで。
俺は横に並んでそんな彼女の横顔をじっと見つめることしかできなくて。
「弟もね、お姉ちゃんと一緒に暮らせてうれしいって言ってくれたのがすごく感動したんだよね」
6年生の男の子だと、素直にお姉ちゃんに甘えることなんてできないと思っていたというカヨちゃん。
なついてくれる弟がすごくかわいくて、よく面倒を見ていたんだという。