妹の恋人[完]
「うん、すぐに寝たよ」

「もう、何度言ってもどうしてもおにいちゃんに会ってからじゃなきゃ寝ないって言うのよ」

うれしいけど、無理はしてほしくない。

「いただきます」

ご飯を食べながら、なんだか複雑な気分になった。

「今度から起こすから先に寝てて欲しいなぁ」

「そうね、また起きてるって言ったらそうしようかしらね」

でも、気持ちよく寝ていたら起こすことなんてできないかもなぁ。

食後にお風呂に入り、そのまま部屋へ行くとメールを受信していて。

『お休みなさい。また明日ね』

カヨちゃんからのメールは、30分ほど前に受信していて。

もう寝ているだろうと返信は明日することにした。


朝。

いつものように走るべく早く起きたけど、案の定夜が遅かったカナコはまだ寝ていて。
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