妹の恋人[完]
駅から走ってカヨちゃんのマンションへ向かうと、マンションの植え込みに腰掛けるようにして待っていた彼女を見つけた。
足元を見ながら自分の踵を蹴るようにしていた彼女が、俺の足音にでも気がついたのか顔をあげて目があった。
「おはよー」
ぴょん、と腰かけていた植え込みから飛び降り、駆け寄った俺の方へ歩いてきたカヨちゃん。
鞄からハンドタオルを出して、俺の額の汗をぬぐってくれた。
「ふふ。朝から元気ねー」
タオルを受け取った俺は、そのまま遠慮なく汗を拭うと、行こうかーと歩き始めた彼女の横に並んで一緒に学校へと向かった。
いつもカヨちゃんが歩いている道を、ここにどんなものがあるとか説明を聞きながら一緒に歩く。
駅から学校までの間にあるマンションだけど、俺が使っている通学路とは少し道が違うのでなんだか新鮮で。
ここのコーヒーが美味しいとか、ここのスーパーで買い物しているとか、そんな話から普段のカヨちゃんの生活が見えるようで、楽しかった。
あっという間についた学校で、まっすぐバスケットコートへ行くと、すでに何人か来ていて。
「お、新人~。彼女も一緒にやるかー?」
昨日俺を誘ってくれた青山さんが、ボールを俺に投げて声をかけてくれた。
「おはようございます」
とっさにボールを左手で受け取ろうとして、うまくつかめなくて落としてしまう。
足元を見ながら自分の踵を蹴るようにしていた彼女が、俺の足音にでも気がついたのか顔をあげて目があった。
「おはよー」
ぴょん、と腰かけていた植え込みから飛び降り、駆け寄った俺の方へ歩いてきたカヨちゃん。
鞄からハンドタオルを出して、俺の額の汗をぬぐってくれた。
「ふふ。朝から元気ねー」
タオルを受け取った俺は、そのまま遠慮なく汗を拭うと、行こうかーと歩き始めた彼女の横に並んで一緒に学校へと向かった。
いつもカヨちゃんが歩いている道を、ここにどんなものがあるとか説明を聞きながら一緒に歩く。
駅から学校までの間にあるマンションだけど、俺が使っている通学路とは少し道が違うのでなんだか新鮮で。
ここのコーヒーが美味しいとか、ここのスーパーで買い物しているとか、そんな話から普段のカヨちゃんの生活が見えるようで、楽しかった。
あっという間についた学校で、まっすぐバスケットコートへ行くと、すでに何人か来ていて。
「お、新人~。彼女も一緒にやるかー?」
昨日俺を誘ってくれた青山さんが、ボールを俺に投げて声をかけてくれた。
「おはようございます」
とっさにボールを左手で受け取ろうとして、うまくつかめなくて落としてしまう。