妹の恋人[完]
ゲームが終わり、タオルで汗をぬぐいながらベンチへ行くと、見学していた人と楽しそうに会話しているカヨちゃんがいて。
歩いてきた俺に気がつき、笑顔で「お疲れさま!」とペットボトルのスポーツドリンクを渡してくれた。
「サンキュ」
それを受け取り、一気に飲み干す。
「すっごい楽しそうだったね。私サッカー辞めてバスケットのマネージャーになろうかな?」
「おー、いいじゃん、カヨちゃんなら歓迎!」
隣にいた先輩らしき人がカヨちゃんの肩を叩きながら笑っていて。
え・・・。知り合いだったの?
「やーだ、先輩、ふふ。本当になっちゃおうかな?」
二人が笑いあいながらしている会話に、すごく違和感を感じながらも、飲み終わったペットボトルに蓋をして鞄に入れた。
「コウヘイ君、もう行くの?」
鞄を持ち、コートを出ようとした俺をあわてて追いかけてきたカヨちゃんだったけど。
どうしてもさっきの先輩らしき人とのやり取りが理解できなくて、逃げるようにコートを出ようとしていた俺。
そんな俺の気持ちを知っているのか、気が付いていないのか。
無邪気に笑うカヨちゃんは、俺の横に並ぶと本気でバスケットのマネージャーをやろうかと悩んでいた。
「私ね、ずっとスポーツってやったことがなくてね」
中学の時は吹奏楽部でトランペットを吹いていたというカヨちゃん。
進学した高校では、3年間部活に所属せずに帰宅部だったという。
歩いてきた俺に気がつき、笑顔で「お疲れさま!」とペットボトルのスポーツドリンクを渡してくれた。
「サンキュ」
それを受け取り、一気に飲み干す。
「すっごい楽しそうだったね。私サッカー辞めてバスケットのマネージャーになろうかな?」
「おー、いいじゃん、カヨちゃんなら歓迎!」
隣にいた先輩らしき人がカヨちゃんの肩を叩きながら笑っていて。
え・・・。知り合いだったの?
「やーだ、先輩、ふふ。本当になっちゃおうかな?」
二人が笑いあいながらしている会話に、すごく違和感を感じながらも、飲み終わったペットボトルに蓋をして鞄に入れた。
「コウヘイ君、もう行くの?」
鞄を持ち、コートを出ようとした俺をあわてて追いかけてきたカヨちゃんだったけど。
どうしてもさっきの先輩らしき人とのやり取りが理解できなくて、逃げるようにコートを出ようとしていた俺。
そんな俺の気持ちを知っているのか、気が付いていないのか。
無邪気に笑うカヨちゃんは、俺の横に並ぶと本気でバスケットのマネージャーをやろうかと悩んでいた。
「私ね、ずっとスポーツってやったことがなくてね」
中学の時は吹奏楽部でトランペットを吹いていたというカヨちゃん。
進学した高校では、3年間部活に所属せずに帰宅部だったという。