妹の恋人[完]
一緒にいたいと思って付き合いだしたカヨちゃんだったけど。
どうも俺にはつかみどころがないというか、よくわからない部分が多いような気がする。
いい子なんだけど、なんていうか。
「お前何ぼーっとしてんの?朝から動き過ぎて腹減った?」
どうも集中できていなかった俺に、隣でアツシが心配そうに話し掛けてくれて。
「あ、いや、ちょっと考え事・・・」
朝。バスケをしていた時、おそらく初対面であろう先輩と短時間であれだけ親しそうに話ができるようになるのは、彼女の人柄とかそういうのがそうさせるのだろう。
これは単なる俺のやきもち?
そう思うとちょっとかっこ悪いな、俺。
「なになに、コウヘイの悩みとなると、カヨちゃんの事か~?」
アツシには俺の考えていることはお見通しのようで。
にやにやしながら俺を見ているアツシのおでこをノートでつつき、前を向くように促す。
「お前こそ、俺のことより先生の話を聞くべき」
視線を前に戻し、余計な考えを振り払うように頭を左右に振る。
「くく。コウヘイおもろー」
すべてを見透かされているようで、なんだか悔しい。
アツシの言葉は聞こえないふりをして、ノートを開いた。
どうも俺にはつかみどころがないというか、よくわからない部分が多いような気がする。
いい子なんだけど、なんていうか。
「お前何ぼーっとしてんの?朝から動き過ぎて腹減った?」
どうも集中できていなかった俺に、隣でアツシが心配そうに話し掛けてくれて。
「あ、いや、ちょっと考え事・・・」
朝。バスケをしていた時、おそらく初対面であろう先輩と短時間であれだけ親しそうに話ができるようになるのは、彼女の人柄とかそういうのがそうさせるのだろう。
これは単なる俺のやきもち?
そう思うとちょっとかっこ悪いな、俺。
「なになに、コウヘイの悩みとなると、カヨちゃんの事か~?」
アツシには俺の考えていることはお見通しのようで。
にやにやしながら俺を見ているアツシのおでこをノートでつつき、前を向くように促す。
「お前こそ、俺のことより先生の話を聞くべき」
視線を前に戻し、余計な考えを振り払うように頭を左右に振る。
「くく。コウヘイおもろー」
すべてを見透かされているようで、なんだか悔しい。
アツシの言葉は聞こえないふりをして、ノートを開いた。