妹の恋人[完]
「おにいちゃんが合格しますようにってお願いしたからね!」
新年最初のお願いに俺のことを選んでくれたカナコ。
俺はカナコが元気で笑って過ごせますようにってお願いしたんだ。
ついでに高校にも合格させてくださいって。
寒いね~!と腕を組んでくるカナコがかわいくて。
お神酒をもらって上機嫌の父さんと母さんを残して、一足先に家へ戻った。
お正月番組はどれもお笑い芸人ばかりで、普段からあまりテレビを見ない俺には新鮮で。
カナコが今学校ではやっている芸人をあれこれ教えてくれた。
そんな元旦も過ぎ、翌日は親戚の家へ新年の挨拶へ行き、大人たちは宴会、子供たちはゲームで従姉弟と盛り上がったりして。
3日になってようやく落ち着いて勉強を再開することができた。
卒業式の後にすぐある入学試験。
その前に2月には私立高校の入学試験があったんだ。
本当は受けずに公立高校一本でいくつもりだったけど、試験の練習にもなるからと先生と親の勧めで滑り止めを受けることにした。
滑り止めに選んだ高校は、大野君が推薦で入学が決まった近くの私立高校。
もし万が一公立高校がだめだったとしても、ここなら大好きなバスケットが好きなだけできると思ったのと、やはり家から通える近くの学校がいいと思ったからだったんだ。
今でもカナコとすごす時間が少ないのに、これ以上離れるなんて嫌だ。
新年最初のお願いに俺のことを選んでくれたカナコ。
俺はカナコが元気で笑って過ごせますようにってお願いしたんだ。
ついでに高校にも合格させてくださいって。
寒いね~!と腕を組んでくるカナコがかわいくて。
お神酒をもらって上機嫌の父さんと母さんを残して、一足先に家へ戻った。
お正月番組はどれもお笑い芸人ばかりで、普段からあまりテレビを見ない俺には新鮮で。
カナコが今学校ではやっている芸人をあれこれ教えてくれた。
そんな元旦も過ぎ、翌日は親戚の家へ新年の挨拶へ行き、大人たちは宴会、子供たちはゲームで従姉弟と盛り上がったりして。
3日になってようやく落ち着いて勉強を再開することができた。
卒業式の後にすぐある入学試験。
その前に2月には私立高校の入学試験があったんだ。
本当は受けずに公立高校一本でいくつもりだったけど、試験の練習にもなるからと先生と親の勧めで滑り止めを受けることにした。
滑り止めに選んだ高校は、大野君が推薦で入学が決まった近くの私立高校。
もし万が一公立高校がだめだったとしても、ここなら大好きなバスケットが好きなだけできると思ったのと、やはり家から通える近くの学校がいいと思ったからだったんだ。
今でもカナコとすごす時間が少ないのに、これ以上離れるなんて嫌だ。