妹の恋人[完]
家庭教師はいつも変わらず黙々と勉強で。
当たり前かもしれないけど、勉強以外の話をほとんどしたことがなかった。
それくらい集中していて、教えたこともその場でしっかり吸収してくれ、とてもやりがいのある生徒で。
終わってから、クリスマスだからとお母さんからジンジャークッキーをいただいてしまった。
「ありがとうございます」
帰り際に渡されたそれを、ありがたく鞄にしまうと、再び寒い中外へ出て駅までの道を急ぐ。
寒くて思わず背中を丸めたくなってしまうけど。
ぐっとこらえて背筋を伸ばし、寒さを吹き飛ばすようにして歩く。
行きは景色を見て歩いた道のりも、早く帰りたい一心で景色など目に入らず。
駅に付き、電車を待っている間にカヨちゃんにもうすぐ電車で乗ることをメールで伝える。
しばらくして返信されてきたメールには、ご飯が出来上がったことが書かれていて。
なんだかにやけてしまう顔を必死で平静を装っていた。
電車を降りてからも急ぎ足でカヨちゃんの家へ向かう。
寒いのでどうしても早足になってしまうので、いっそ走った方が温まっていいかも。
駅からマンションまで走ってみたものの、体がしっかり温まる前に着いてしまった。
当たり前かもしれないけど、勉強以外の話をほとんどしたことがなかった。
それくらい集中していて、教えたこともその場でしっかり吸収してくれ、とてもやりがいのある生徒で。
終わってから、クリスマスだからとお母さんからジンジャークッキーをいただいてしまった。
「ありがとうございます」
帰り際に渡されたそれを、ありがたく鞄にしまうと、再び寒い中外へ出て駅までの道を急ぐ。
寒くて思わず背中を丸めたくなってしまうけど。
ぐっとこらえて背筋を伸ばし、寒さを吹き飛ばすようにして歩く。
行きは景色を見て歩いた道のりも、早く帰りたい一心で景色など目に入らず。
駅に付き、電車を待っている間にカヨちゃんにもうすぐ電車で乗ることをメールで伝える。
しばらくして返信されてきたメールには、ご飯が出来上がったことが書かれていて。
なんだかにやけてしまう顔を必死で平静を装っていた。
電車を降りてからも急ぎ足でカヨちゃんの家へ向かう。
寒いのでどうしても早足になってしまうので、いっそ走った方が温まっていいかも。
駅からマンションまで走ってみたものの、体がしっかり温まる前に着いてしまった。