妹の恋人[完]
かわいくクリスマスカラーのリボンが掛けられたそれを、びっくりした目で受け取ったカヨちゃん。

「え、だってプレゼントってピアス買ってもらったのに」

ふわっと髪をかきあげ、昼間に買ったばかりのピアスを俺に見せてくれる。

「うん、似合ってるね」

そっと手を伸ばし、カヨちゃんの耳元にあるピアスに触れてみる。

小さなハートがかわいく揺れていて。

「一緒に選ぶのも楽しかったけど、これもかわいいでしょ?」

「ありがとう。うれしい」

ピアスに触れた俺の手をそっと握り、そのまま俺の手に頬をよせて目を閉じたカヨちゃん。

反対の手で、彼女の後頭部をそっと引きよせ、やさしく唇を重ねた。

すると、そっと両手で俺の胸を押し、体を離されてしまう。

「え?」

なんだかその行動がすごくショックで。

あまりにもびっくりして、思わず声が出てしまった。

「あのね、コウヘイ君、私からもプレゼント」

いつの間に用意したのか、カヨちゃんは後ろからきれいにラッピングされた箱を取り出し、俺の前に差し出す。
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