妹の恋人[完]
呆然として、握らされたその紙をみると、丁寧な字で名前も書いてあって。
やはり、ナンパだったんだろうか。
初対面の女性に、こんな風に紙を渡されたのは初めてで、どうしたらいいのか困ってしまう。
きれいな人だったけど、好みのタイプとかそういうのでもないし、もともとそんなに自分から女性に話しかけるのが得意でもない俺。
「困ったなぁ・・・」
このまま捨てていいものだろうか?
近くにあった屑かごと、手の中にある紙を交互に見ながらどうしようか迷っていると、着替え終わったカナコたちが走ってやってきた。
「おまたせぇ~って、おにいちゃん何変な顔してるの?」
リボンのついた、可愛らしい水着のハナちゃん。カナコもシンプルだけど、女の子らしい可愛い水着で。
さっきの女性と比べると、なんとも清潔感が漂う二人で。
「ああ、なんでも・・・」
ないと言いかけたとき、俺の手の中の紙を、カナコに取られてしまった。
「やだ、これ何?」
名前と番号、アドレスの書かれた紙をみて、カナコの眉間にしわが寄っている。
横からそれをのぞき見たハナちゃんも、なんともいえない変な顔をしていて。
「ああ、さっき知らない女の人から渡された」
「え、それってナンパ!?」
ハナちゃんの言葉に、カナコが手の中で紙をぐしゃっと丸めて、近くにあった屑かごに投げいれてしまった。
やはり、ナンパだったんだろうか。
初対面の女性に、こんな風に紙を渡されたのは初めてで、どうしたらいいのか困ってしまう。
きれいな人だったけど、好みのタイプとかそういうのでもないし、もともとそんなに自分から女性に話しかけるのが得意でもない俺。
「困ったなぁ・・・」
このまま捨てていいものだろうか?
近くにあった屑かごと、手の中にある紙を交互に見ながらどうしようか迷っていると、着替え終わったカナコたちが走ってやってきた。
「おまたせぇ~って、おにいちゃん何変な顔してるの?」
リボンのついた、可愛らしい水着のハナちゃん。カナコもシンプルだけど、女の子らしい可愛い水着で。
さっきの女性と比べると、なんとも清潔感が漂う二人で。
「ああ、なんでも・・・」
ないと言いかけたとき、俺の手の中の紙を、カナコに取られてしまった。
「やだ、これ何?」
名前と番号、アドレスの書かれた紙をみて、カナコの眉間にしわが寄っている。
横からそれをのぞき見たハナちゃんも、なんともいえない変な顔をしていて。
「ああ、さっき知らない女の人から渡された」
「え、それってナンパ!?」
ハナちゃんの言葉に、カナコが手の中で紙をぐしゃっと丸めて、近くにあった屑かごに投げいれてしまった。