妹の恋人[完]
中学3年生になったカナコ。

彼女も受験生になってからは、それなりに焦りもあったのか真剣に机に向かう時間が増えたようで。

いつでも一緒だった隣のハナちゃんと同じ塾へ通うことにしたらしい。

それでも水泳は3年生の夏までしっかりとこなし、部活引退後もスイミングスクールへは時々通っていたようだった。


俺も夏休み前に受けた外資系企業で、内定を取ることができて。

やってみたい職種だったこともあり、家から通うこともできそうで心底ほっとしていた。

卒業もこのままならほぼ問題なしで、減らそうと思っていた塾のバイトもそのまま続けることができていた。

内定が取れてからは、気になっていたことをあれこれ勉強したりしていくつか資格を取って。

就職後に役に立つかもと、零の彼女に助言をもらったことを実践したりして。

残り少ない大学生活を満喫していた。
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