妹の恋人[完]
今日の日程が終わり、夕飯を食べた後一人で部屋へ戻ってきた。

おなじ部屋の河合はまだ帰ってきていないので、携帯電話を取り出してカナコに電話。

『おにいちゃん!?』

「ああ、カナコ?今、大丈夫?」

あわてて電話に出たのか、電話の向こうでがたがたと音がして。

いた~いなんて声も聞こえてきて、どこかに足でもぶつけたのだろうか。

想像できるのが可笑しくて。

『今日はもう終わったの?どうだった?』

ようやく落ち着いたのか、ゆったりとした声が聞こえてきた。

おそらく、ソファにでも座ったのだろう。

「ああ、今夕飯食べ終わったところだよ」

今日あったことをざっと話してくれたカナコに、俺も今日のことを話したりして。

明日の予定などをお互いに話している時に、部屋へ河合が帰ってきた。

「おーい浅野ーって、わりい、電話か」

両手に缶ビールを持ってきた河合に、片手をあげて謝りながら、カナコとの電話を続けていて。

『おなじ部屋の人?じゃあ、そろそろ切るね。明日も頑張ってね!』
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