妹の恋人[完]
「ああ、カナコも。おやすみ」
電話を切りながらちらりと河合を見ると、冷蔵庫から何やら取り出しているところで。
いつの間に冷蔵庫に物を入れていたのだろうか?
「あ、終わった?悪かったな、彼女との電話邪魔しちゃった?」
テーブルに置いてあった缶ビールの一つを俺に差し出すと、冷蔵庫から取り出したつまみを開けながら床に座った。
「いや、もう切るところだったし。それに彼女じゃないよ」
ありがたくビールを受け取ると、缶を開けて乾杯をした。
よく冷えたビールが美味しくて、一気に半分程飲んでしまった。
「そうなの?俺はてっきり彼女かと思ったよ」
「はは。カナコは妹」
机に出されたつまみを口に入れながら、なんとなく気まずくて。
今まで、俺がカナコの話をすると、決まっていいようには取られなくて。
妹のことを可愛いと思うのが、他人から見たら異常に思えるのだろう。
そんな経験から、あまり詳しく話をする気にはなれなくて。
「へー、妹?いいなぁ。俺兄弟居ないし」
河合から返ってきた言葉に、思わず顔をあげると、相変わらずにこにこしていて。
電話を切りながらちらりと河合を見ると、冷蔵庫から何やら取り出しているところで。
いつの間に冷蔵庫に物を入れていたのだろうか?
「あ、終わった?悪かったな、彼女との電話邪魔しちゃった?」
テーブルに置いてあった缶ビールの一つを俺に差し出すと、冷蔵庫から取り出したつまみを開けながら床に座った。
「いや、もう切るところだったし。それに彼女じゃないよ」
ありがたくビールを受け取ると、缶を開けて乾杯をした。
よく冷えたビールが美味しくて、一気に半分程飲んでしまった。
「そうなの?俺はてっきり彼女かと思ったよ」
「はは。カナコは妹」
机に出されたつまみを口に入れながら、なんとなく気まずくて。
今まで、俺がカナコの話をすると、決まっていいようには取られなくて。
妹のことを可愛いと思うのが、他人から見たら異常に思えるのだろう。
そんな経験から、あまり詳しく話をする気にはなれなくて。
「へー、妹?いいなぁ。俺兄弟居ないし」
河合から返ってきた言葉に、思わず顔をあげると、相変わらずにこにこしていて。