妹の恋人[完]
「しかしお前でかいな~」
椅子の背もたれに体重をかけ、ちらっと俺を見上げる松本先輩。
「俺これ以上伸びなさそうだからうらやましいよ!」
俺両親ともにちっちゃくってさー!そう笑う松本先輩の横で、ほかの2年生がスピードは松本に勝てるやついないって!などと笑っている。
「ちっちゃくってもすばしっこいから!」
イスから立ち上がり、片足をイスに乗せ右手を高く天井に向けてへんてこなポーズを決める松本先輩。
その姿がおかしくて、思わず吹き出してしまった。
「お、浅野、笑ったなー!!!」
俺のもとに来たと思ったら、思いっきりうでて首を絞められた。
「ぎぶ、ぎぶ、先輩!くるしい!」
明日から朝連だー!と騒ぐ松本先輩の頭を、いつの間にか説明会から戻ってきた横山キャプテンが丸めたチラシでぽかっと叩く。
「新入部員連れてきたから、手続きしてやってくれ」
横山部長の後ろから、4人の新入生が顔をだした。
そわそわしながら入ってきた4人は、4人とも背が高くて皆175センチは超えているようで。
その中の一人、一番背の高い人と目が合った。
「浅野コウヘイだ」
椅子の背もたれに体重をかけ、ちらっと俺を見上げる松本先輩。
「俺これ以上伸びなさそうだからうらやましいよ!」
俺両親ともにちっちゃくってさー!そう笑う松本先輩の横で、ほかの2年生がスピードは松本に勝てるやついないって!などと笑っている。
「ちっちゃくってもすばしっこいから!」
イスから立ち上がり、片足をイスに乗せ右手を高く天井に向けてへんてこなポーズを決める松本先輩。
その姿がおかしくて、思わず吹き出してしまった。
「お、浅野、笑ったなー!!!」
俺のもとに来たと思ったら、思いっきりうでて首を絞められた。
「ぎぶ、ぎぶ、先輩!くるしい!」
明日から朝連だー!と騒ぐ松本先輩の頭を、いつの間にか説明会から戻ってきた横山キャプテンが丸めたチラシでぽかっと叩く。
「新入部員連れてきたから、手続きしてやってくれ」
横山部長の後ろから、4人の新入生が顔をだした。
そわそわしながら入ってきた4人は、4人とも背が高くて皆175センチは超えているようで。
その中の一人、一番背の高い人と目が合った。
「浅野コウヘイだ」