妹の恋人[完]
駅を過ぎていつもUターンする公園を、ぼーっとしていて通り過ぎるところだった。
一人だとそのまま走って折り返すけど、カナコが一緒のときは公園のベンチですこし休憩することにしている。
自転車でもさすがに30分も走れば疲れてしまうんだろう。
少し前まではここまで付いてこられなかったことを考えたら、この春休みの間にカナコもかなり体力をつけたんだろう。
「何か飲む?」
公園の自販機の前に立つと、後ろで自転車を止めているカナコに問いかける。
「私はお茶持ってきたからいいよ」
おにいちゃんはこれね!と自転車のかごに入っていたバッグから出てきたのはスポーツドリンク。
いつの間に?
「お母さんが用意してくれたの」
カナコの手からスポーツドリンクを受け取ると、ひんやり冷たい。
「このバッグ保冷バッグになっているんだよ」
ほら、保冷剤!とバッグの内側から四角い保冷剤を出して見せてくれた。
なるほど。
一人だとそのまま走って折り返すけど、カナコが一緒のときは公園のベンチですこし休憩することにしている。
自転車でもさすがに30分も走れば疲れてしまうんだろう。
少し前まではここまで付いてこられなかったことを考えたら、この春休みの間にカナコもかなり体力をつけたんだろう。
「何か飲む?」
公園の自販機の前に立つと、後ろで自転車を止めているカナコに問いかける。
「私はお茶持ってきたからいいよ」
おにいちゃんはこれね!と自転車のかごに入っていたバッグから出てきたのはスポーツドリンク。
いつの間に?
「お母さんが用意してくれたの」
カナコの手からスポーツドリンクを受け取ると、ひんやり冷たい。
「このバッグ保冷バッグになっているんだよ」
ほら、保冷剤!とバッグの内側から四角い保冷剤を出して見せてくれた。
なるほど。