妹の恋人[完]
冷たいスポーツドリンクが喉に気持ちいい。
「カナコは学校、明日からだろ?」
「そうなの!ハナちゃんと同じクラスになれるといいなー」
お茶を一口飲むと、ベンチの背もたれに体重をかけて空を見上げているカナコ。
桜の木は、花びらを残しつつも、緑色の葉が出てきてもう終わりを告げていた。
俺はスポーツドリンクを一気に飲み干すと、自販機横にあるゴミ箱に捨ててベンチの近くでストレッチを始めた。
「おにいちゃん、カナコも何かスポーツ始めようかな?」
「スイミングは続けるんだろう?」
毎週楽しく通っているカナコ。
順調に級も上がっているようで、それなりに上手に早く泳げているようだった。
「うん、続けるよ!4年生になったら水泳部に入るの!」
小学校の水泳部は、夏季だけの限定で、選抜された児童だけが参加する。
「でも、水泳は夏だけでしょ?だからもうひとつ何かやりたくて」
なにがいいかなー?足をぶらぶらさせながら俺を見ているカナコ。
「来年の話だろ?3年生の間にゆっくり考えればいいよ」
「だって、おにいちゃんがバスケット頑張っているの見ると、なにかやりたくなるよ」
バスケットやってるおにいちゃん、かっこいいんだから!
スクワットしていた俺は、そんなカナコの言葉に、思わず動きが止まってしまった。
そんな風に思っていてくれたんだ。よかった。。。
「さあ、そろそろ家へ帰ろうよ!」
お茶を自転車の前かごに戻すと、ヘルメットをかぶって自転車にまたがる。
「そうだな、行こうか!」
うーんと伸びをして、カナコの自転車を後ろから押してみる。
「やだ、おにいちゃん危ないよ!」
バランスを崩して倒れそうになる自転車を後ろから支えながら、走って押す。
両足をペダルから離して持ち上げたまま俺に押されて前に進むカナコ。
きゃーという笑い声に癒されながら、しばらくこのまま走っていた。
「カナコは学校、明日からだろ?」
「そうなの!ハナちゃんと同じクラスになれるといいなー」
お茶を一口飲むと、ベンチの背もたれに体重をかけて空を見上げているカナコ。
桜の木は、花びらを残しつつも、緑色の葉が出てきてもう終わりを告げていた。
俺はスポーツドリンクを一気に飲み干すと、自販機横にあるゴミ箱に捨ててベンチの近くでストレッチを始めた。
「おにいちゃん、カナコも何かスポーツ始めようかな?」
「スイミングは続けるんだろう?」
毎週楽しく通っているカナコ。
順調に級も上がっているようで、それなりに上手に早く泳げているようだった。
「うん、続けるよ!4年生になったら水泳部に入るの!」
小学校の水泳部は、夏季だけの限定で、選抜された児童だけが参加する。
「でも、水泳は夏だけでしょ?だからもうひとつ何かやりたくて」
なにがいいかなー?足をぶらぶらさせながら俺を見ているカナコ。
「来年の話だろ?3年生の間にゆっくり考えればいいよ」
「だって、おにいちゃんがバスケット頑張っているの見ると、なにかやりたくなるよ」
バスケットやってるおにいちゃん、かっこいいんだから!
スクワットしていた俺は、そんなカナコの言葉に、思わず動きが止まってしまった。
そんな風に思っていてくれたんだ。よかった。。。
「さあ、そろそろ家へ帰ろうよ!」
お茶を自転車の前かごに戻すと、ヘルメットをかぶって自転車にまたがる。
「そうだな、行こうか!」
うーんと伸びをして、カナコの自転車を後ろから押してみる。
「やだ、おにいちゃん危ないよ!」
バランスを崩して倒れそうになる自転車を後ろから支えながら、走って押す。
両足をペダルから離して持ち上げたまま俺に押されて前に進むカナコ。
きゃーという笑い声に癒されながら、しばらくこのまま走っていた。