妹の恋人[完]
「ワタル、おはよう!」
「よぉ、コウヘイ」
傘を持った手を少し上げて挨拶してくれる。
すこしずつ話もできるようになった俺達は、バスケットという共通の目標と高橋さんという同じ人を好きだということで、なんとなく一緒にいても苦にならない関係になっていた。
どちらかというと、バスケットのセンスも似ているのか、練習を一緒にしても楽しいんだ。
「さすがに雨の日は自転車じゃないのな?」
いつも自転車でバスよりも少し早く学校に着く俺。
反対方向からバスで来るワタルよりも一足遅く着くのは、バスで来た証拠で。
「まあ、無理はしないってことで」
自転車でもよかったけど、テストも近いし風邪ひいてられないしね。
靴を履き替え、渡り廊下から体育館へ向かう。
部室へ行くと、いつもはまだ誰もいないのに今日は他の1年生も来ていて、準備が早く終わった。
いつものように朝連をこなし、教室へ行き授業を受ける。
テスト範囲も発表されてなんとなく皆落ち着かない感じで休み時間を過ごしていた。
朝、メールできなかったことがどうしても気になっていて、携帯電話を取り出す。
「コウヘイがメールなんて珍しいな?」
「よぉ、コウヘイ」
傘を持った手を少し上げて挨拶してくれる。
すこしずつ話もできるようになった俺達は、バスケットという共通の目標と高橋さんという同じ人を好きだということで、なんとなく一緒にいても苦にならない関係になっていた。
どちらかというと、バスケットのセンスも似ているのか、練習を一緒にしても楽しいんだ。
「さすがに雨の日は自転車じゃないのな?」
いつも自転車でバスよりも少し早く学校に着く俺。
反対方向からバスで来るワタルよりも一足遅く着くのは、バスで来た証拠で。
「まあ、無理はしないってことで」
自転車でもよかったけど、テストも近いし風邪ひいてられないしね。
靴を履き替え、渡り廊下から体育館へ向かう。
部室へ行くと、いつもはまだ誰もいないのに今日は他の1年生も来ていて、準備が早く終わった。
いつものように朝連をこなし、教室へ行き授業を受ける。
テスト範囲も発表されてなんとなく皆落ち着かない感じで休み時間を過ごしていた。
朝、メールできなかったことがどうしても気になっていて、携帯電話を取り出す。
「コウヘイがメールなんて珍しいな?」