妹の恋人[完]
「いつもは一人が多いのよ。たまに同じクラスの子が一緒になるけど」
でも、ほとんど一人だから一緒に帰れてうれしい。そういう彼女がかわいくて。
ほんのり頬をピンクに染めて到着したバスに乗り込む。
学校が終わってすぐだったからか、バスは思ったよりもすいていて、後ろの方の二人掛けの席が開いていた。
迷わず座った高橋さんの隣に、どきどきしながら俺も座る。
「浅野君、どこか寄り道しない?」
思いもよらぬ高橋さんからの提案にびっくりしたけど、すごくうれしい。
「どこかでお茶してもいいし、テストが近いから図書館で勉強する?」
自宅よりも手前のバス停で降りた俺たちは、図書館へは行かずに近くにあったファーストフード店に入り、窓際の席に座った。
注文したコーヒーを飲みながら、教科書を開いたり塾の話をしたり。
隣のクラスだけど、あまり交友の広くない俺はほとんど情報が入ってくることはなく。
入ってくるとしたら、前の席の相沢が、彼女のことを話してくれる時に彼女のクラスの様子が少しわかるくらいで。
同じ学校なのに、クラスによってかなり雰囲気が違うということがよくわかった。
でも、ほとんど一人だから一緒に帰れてうれしい。そういう彼女がかわいくて。
ほんのり頬をピンクに染めて到着したバスに乗り込む。
学校が終わってすぐだったからか、バスは思ったよりもすいていて、後ろの方の二人掛けの席が開いていた。
迷わず座った高橋さんの隣に、どきどきしながら俺も座る。
「浅野君、どこか寄り道しない?」
思いもよらぬ高橋さんからの提案にびっくりしたけど、すごくうれしい。
「どこかでお茶してもいいし、テストが近いから図書館で勉強する?」
自宅よりも手前のバス停で降りた俺たちは、図書館へは行かずに近くにあったファーストフード店に入り、窓際の席に座った。
注文したコーヒーを飲みながら、教科書を開いたり塾の話をしたり。
隣のクラスだけど、あまり交友の広くない俺はほとんど情報が入ってくることはなく。
入ってくるとしたら、前の席の相沢が、彼女のことを話してくれる時に彼女のクラスの様子が少しわかるくらいで。
同じ学校なのに、クラスによってかなり雰囲気が違うということがよくわかった。