妹の恋人[完]
テスト一週間前から、朝連がお休みになった。

というか、自由参加という形になったので、俺はテストが終わるまでお休みすることにしたんだ。

理由は、テスト勉強で夜遅くなるので朝はゆっくりしたかったのと、それから。

「コウヘイ君、おはよう」

家の前で待っていると、いつもと同じ時刻に家を出てきた高橋さん。

朝連がないということは、一緒に学校へ通えるということ。

付き合うようになってすぐにテスト休みに入ったので、毎朝高橋さんの家まで歩き、一緒にバスで通学している。

帰りも高橋さんの塾がない限り、ほとんど一緒にバスに乗り、帰宅するかどこかで勉強するか。

昨日は俺の部屋で勉強をしていたら、カナコに邪魔をされて勉強どころではなくなってしまった。

俺が初めて女の子を家へ連れてきたことが、カナコには衝撃的だったようで。

それでも、ショックを受けるというよりはうれしくてはしゃぎすぎて高橋さんを占領していた感じだった。

「おはよう」

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