【完】『そろばん隊士』明治編

互いの身の上を話したりするうち夕刻の閉門になり、

「また会おう」

と約束を交わして島田と別れたが、

「…まさか島田どのがいたとはな」

何やら思い出したらしく、少し目尻の下がった顔で河原町通り目指し左へ折れ、高瀬川の河原へ出た。



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