【完】『そろばん隊士』明治編

「おれはまぁ川崎とは適塾の頃からの目上と目下で、もう古川もいないからおれが診なきゃならねぇが、ただ山本さんが京から動けねぇのがなぁ」

といい、

「お前さんみたいにそろばんの出来るやつが川崎の配下に一人でもあれば、こうしたことにはならなかったのかも分からねぇが」

たらればなんか言ったって始まらねぇしな、と手塚は言った。



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